電線の現在の買取価格と、今後の買取価格の動向、さらには電線の売り時について解説いたします。
電線の買取価格は日々変化しています。
どうせ売るなら価格が高い方が良いし、価格が下がっている時に売りたくありません。わざわざ価格が下がっている時に売ると損をしてしまいます。
だから、なるべく電線の買取価格をチェックして、損をしないようにしている。
これは本当に正しい行為なのでしょうか?
この記事は、下記のような不安や疑問がある方は必読です。
- 電線をなるべく高く売りたい
- 買取価格が安い時に売って損をしたくない
- すぐに現金に変える方が得策なのでは?
いきなり結論を言いますが、上記のようなことを考えるのは時間の無駄です。
電線が余ればその時点で売りましょう。
現在価格でさっさと売ってしまおう。
これがベストな判断です。
ちなみに、私は大阪で「買取のエコプロ」という買取業を営んでおり、創業10年目になる老舗(?)になります。もちろん電線の買取を行なっています。
電線の買取を行なっている私が捻り出した結論です。少なくともこの記事を信じてもらえる材料になるのではないでしょうか。
それでは、なぜ現在価格で売るのがベストな判断なのかを説明していきましょう。
上記のことで悩んでいる人や疑問がある人は必読です。
【電線の買取価格について解説】現在価格で売るのが最も良い選択です
もう一度私の結論を言いましょう。
「電線を売る際、買取金額を気にするのは時間の無駄です。現在価格でさっさと売ってしまいましょう」
これが結論です。
これは今もこれからも変わらない結論です。
なぜ電線は現在価格で売るのが最も良い選択なのか?
この記事をご覧いただいているということは、次のような悩みがあると思います。
ポイント
- 少しでも利益を出したい
- 損はしたくない
- 売り時を逃したくない
上記のような要望があるので、買取価格が気になり、Googleで検索されているのではないでしょうか?
私の結論は冒頭で書いた通りです。上記の要望が考えるだけ無駄だということがわかると思います。
説明する前に、現在の電線の買取価格を見てみましょう。
現在の電線の買取価格
VVFケーブル | 相場価格 |
---|---|
1,6mm 2芯 | 3,900-4,500円 |
1,6mm 3芯 | 5,600-6,500円 |
2.0mm 2芯 | 5,000-6,000円 |
2.0mm 3芯 | 7,500-11,000円 |
となっています。
電線はこのところ高価格ですね。
コロナの影響もあるかと思います。コロナで物流にダメージがあったことも影響し、日本国内でも材料の不足は著しかったですね。電線も同様に、銅を使いますので、国内に銅が不足すると電線の価格は高騰してしまいます。その理由から電線の買取価格も高値で取引されているようです。
では、電線の買取価格はなぜ変動するのかをご説明します。
これらを理解していただかないと、私が導き出した結論の説明ができませんので、まずは電線の買取価格がなぜ変動するのかをみてください。
電線は銅の相場により買取金額が変動しています
先ほども触れましたが、電線の価格は「銅」の価格により変動します。
電線は銅の相場の影響を大きく左右するので、銅の価格が上がれば電線の価格も上がります。電線の買取価格も上がります。
以下、銅の価格の推移です。
このように、銅の価格が上がっているので、現在は電線の買取価格もものすごく高いです。数年前と比べると、2〜3倍にもなりました。
電線が不足している現在
銅の相場とは関係するのですが、コロナの影響で電線の相場もものすごく変動しています。
日本人は何においても「新品」を好む人種です。洋服やカバン、自転車や車など、全てにおいて新品を好みます。
家も例外ではありません。
日本人は家においても新築の綺麗な家を好み、中古物件をリフォームして住むという人は少ないです。最近ではリノベーションが流行ってきていますが、基本的には新築の家やマンションを好みます。
新築を好むおかげで、新築工事が多くあります。新築で建物を建てる際には、必ずと言って良いほど電線を使用します。工事が大きくなればなるほど、電線の使用量は多くなります。
銅の価格が上がっているため、大きな工事にはそれなりの量の電線が必要になり、新品の高い電線を使うよりも、新品同様の中古の電線を使いたくなるのは容易に想像ができます。
また、コロナの影響で物流が止まっていたという事態から、電線の流通量も少なくなってしまったというのも電線が高く売れる理由でもあります。
このように考えると、電線を売るのは今が最適だと言えます。
今後の買取金額の予想
初めに断っておきますが、未来の電線の買取金額は誰にもわかりません。それを理解していただき、私の個人的な意見を聞いてください。今後の買取金額はどうなっていくのかを考えたいと思います。
まずは銅の観点から。
銅は今後も価格は上がっていくと思われます。
なぜなら、銅は今の生活や産業を支え社会にはなくてはならない存在だからです。そのために、年々価格が上がっています。今後もその存在価値が変わることはありません。
もう一度先ほどの表を見てください。
社会的インフラとなった銅ですが、価格が上がっている理由はそれだけではありません。銅の価格が上がっている理由は他にもあります。
- 新型コロナウイルスの影響
- 環境保護による影響
- ロシアとウクライナの戦争の影響
上記の理由が挙げられます。
主題から離れてしまいますので、この記事で上記の詳しい説明は割愛しますが、上記の理由から、銅は今後も価格が下がることは考えられません。
それではなぜ、「現在価格」」で売るのが最も良い選択なのでしょうか?
その理由を解説していきたいと思います。
現在価格で売るのが良い理由
単純に、これからも銅の価格が上がるのであれば、電線の価格も上がっていくのは確実です。それならば、今年よりも来年に売れば買取価格も上がり、儲けも大きくなるのでは?
単純にそう考えてしまいますが、その考えもちょっと違います。
現在価格で売るのが良い理由は下記の4つです。
- 相場は誰にもわからないから
- 電線には高価買取ができる「期限」があるから
- キャッシュフローを圧迫するから
- 買取金額が数円から数十円の差は大した金額にはないから
順に解説します。
相場は誰にもわからないから
先程の銅の推移のグラフをもう一度見てみましょう。
上記の価格推移を見ても分かりますが、価格はジグザグしながら、結果的に右肩上がりになって現在の価格があります。
上記で見た価格推移は、すべて過去のものです。
過去の価格をグラフにしてみているだけです。
つまり、未来の価格は現時点では、誰にも分からないということです。
分からないものに躍起になっても、分からないものは分からない。
分からないものに期待するのも、分からないものを分かろうとするのも労力と時間の無駄でしかありません。
現在価格がすべてです。
現在価格で売ってしまった方が、余計な労力と時間を費やすこともありません。
結果、「現在価格」」で売るのが最も良い選択ということになります。
電線には高価買取ができる「期限」があるから
電線には、安全に使用できる期限があります。
そのことを顧慮して、電線を高価買取できる期限を設けています。
それは、
製造年月日から2年以内の電線
とされています。
買取価格が上がるのを待つのも良いですが、2年というタイムリミットがありますので、その期限を超えないよう注意が必要です。
もし製造年月日から2年を過ぎてしまうと、新品の電線としての買取は厳しくなるでしょう。鉄クズ扱いになり、買取価格も大幅に下がってしまいます。
2年という期限は注意しておきましょう。
キャッシュフローを圧迫するから
キャッシュフローを圧迫するというのは、相場の話にも関係します。
先ほども言いましたが、相場は誰にも予測できません。
予測できないものに期待するのは、経営上どうでしょうか?
「少しでも利益を出したい」
「少しでも損失を減らしたい」
その気持ちは分かりますが、それは相場に頼るものではないはずです。
それよりも大切なことは、キャッシュをどれだけ動かせるかの方が大切です。つまりキャッシュフローの方が大切です。
電線が電線のままで在庫になっているのは、キャッシュフローに影響します。余った電線は、すぐにでもキャッシュに変えたほうが経営は安定するはずです。電線のままではキャッシュとして使うことはできません。
万が一のことを考えると、現在価格でも良いので、余った電線はすぐにでも現金化しておく方が得策です。
買取金額が数円から数十円の差は大した金額にはないから
元も子もないはないですが、買取金額は数円上がったところで、いったい幾らの得があるのでしょうか?
1円でも利益を上げるために日々精進されているのは分かりますが、高値の時まで待つというのは、努力の方向が間違っています。
あなたの会社が1円1銭の商売をされているなら話は別ですが、それ以外のビジネスをされているならその判断は得策とは言えないでしょう。
なぜなら、電線の買取価格が数円から数十円上がったところで、そんなに大した金額が儲かるわけではないからです。もっと言うなら、電線はその程度にしかキャッシュを生まないとも言えるでしょう。
つまり、電線はさっさとキャッシュに変えて、キャッシュを運用する方がリターンは大きいと言うことです。電線が電線のままでは新しいことに投資ができません。電線は投資ができない以上、資産価値以上の価値はありません。
現在価格で売ってしまった方が、リターンの大きい投資にキャッシュを回すことが可能になります。価格が上がるまで待たないでさっさと売ってしまいましょう。
電線を最高額で買ってもらう方法
それではここで、電線を最高額で買ってもらう方法を解説いたします。
買取価格の高い時に買ってもらえれば良いのですが、銅の相場が良くても、電線の状態が悪いと最高額で買ってもらえなくなります。せっかく買取してもらうのですから、少しでも高く買ってもらえるようにしましょう。
相場は高いのに、電線の状態が悪く減額されては本末転倒です。
ここではその解説をいたします。
電線を高く買ってもらう方法は次の4つです。
高値で買い取ってもらう方法
- 買取業者で買取してもらうこと
- 取り扱いに注意する
- 買取査定に出す前に見た目を綺麗にする
- 製造日から2年以内に売る
それでは解説していきましょう。
買取業者で買取してもらうこと
電線の買取業者には2種類の業者があります。
それは下記になります。
- スクラップ業者
- 買取業者
上記はどちらも買取業者には違いありませんが、スクラップ業者は主に「鉄クズ」を扱う業種になります。
鉄クズと言っても、もちろん銅の買取もしており、電線の買取も行っています。ですので、スクラップ業者に電線を持ち込めば買い取ってくれます。
ですが、買取価格は「鉄クズ」扱いになり、ものすごく価格が下がってしまいます。鉄クズで買取された電線は、膜を剥がされ、銅としてリサイクルされてしまいます。
つまり、電線は電線の価値ではなく、「銅の価値」で買取されると言うことです。
一方、買取業者に電線を売れば、電線は電線として買い取ってくれます。買取した電線は、そのままの姿で業者に転売され、電線として使用されることになるため高額で買取してくれます。
電線を売るなら、買取業者に買取をしてもらいましょう。スクラップ屋さんで買取をしてもらうと、買取価格が全然違いますので注意が必要です。
買取業者に売るときは、買取のエコプロにもご連絡いただければと思います。電線の買取には、「出張買取」と「宅配買取」からお選びいただけますので便利です。
また、電線のおすすめ業者も紹介しておりますので、詳細は「電線の買取業者おすすめ4選!業者選びで失敗したくないあなたへ!」をご覧ください。
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取り扱いに注意する
買取業者に売られる電線は、そのままの姿で商品になります。リサイクルして違う形で販売はされません。ですので、売ることがあるかもしれないという前提で取り扱うことも必要です。
現場で雑に扱うと、保護のビニールが破れたり傷がついたりすると、間違いなく減額されてしまいます。そうならないように、丁寧に取り扱うようにしましょう。
また、品番のシールが剥がれているのも減額の対象となり、濡れているものや濡れた形跡がある電線も減額されてしまいます。丁寧に扱うようにしましょう。もちろん、その現場で使い切るなら特段の配慮は入りませんが、余るのが分かっているものに関しては、無闇に取り扱わないのが得策です。
以下、取り扱いに注意する項目をまとめました。
取り扱いの注意点
- 保護のビニールを破らない、傷つけない
- ラベルを剥がさない
- 電線を濡らさない
電線を高く買取してもらうには取り扱いに注意しましょう。
買取査定に出す前に見た目を綺麗にする
これは意外と注意する項目です。特に埃がすごい電線が多いですね。
倉庫でどれだけの期間眠っていたのか分かりませんが、売りに行くのであれば見た目を綺麗にするのは当然だと思います。電線の見た目が悪いと、電線自体も劣化しているかもしれないと疑ってしまいます。
実際、保管している環境が悪いため埃まみれになると思いますので、高温多湿の環境で保管されている可能性も否定できなくなります。高温多湿の環境で保管していると、電線の劣化が進行してしまいます。
その可能性があるなら、減額どころか、商品として買取ができなくなることだってあるでしょう。商品として買取ができなければ、鉄クズとして買取されることになってしまいます。買取してもらう電線の見た目はとても大切です。査定をしてもらう前に、綺麗に拭いてあげましょう。
製造日から2年以内に売る
冒頭でも説明しましたので、ここで詳しく説明するのは割愛しますが、電線を高く買取してくれる期限は、製造年月日から2年以内の電線になります。ですので、2年を超えない期間に買取してもらわないと買取してくれません。
製造年月日から2年を超えると、電線の信頼度が低下してしまうので、買取自体ができなくなってしまいます。そうなるとスクラップ屋さんでしか買取してくれなくなりますので注意が必要です。
まとめ
長々と解説しましたが、現在価格で売るのが最も良い選択という根拠を解説してきました。以下、今回の記事の要点を箇条書きでまとめましたので参考になれば幸いです。
まとめ
- 電線は現在価格でさっさと売るのが得策
- 電線の相場は誰にも予測できない
- 電線は電線以上の価値はない。キャッシュフローは大切
- 電線を査定に出すなら取り扱いに注意し見た目を綺麗にする
- 電線は製造年月日から2年以上経つと信頼度が低下する
最後まで読んでいただきありがとうございました。